令和3年9月20日 特殊詐欺被害防止寸劇の実施について
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令和3年9月20日 特殊詐欺被害防止寸劇の実施について
「あっぷりけ戦隊!奈良まもりたい」は、9月20日(敬老の日)、大和郡山市内の介護老人保健施設で、同施設職員、郡山警察署員と合同で「キャッシュカードすり替え型」の手口をテーマとした特殊詐欺被害防止寸劇を行いました。
特殊詐欺被害の現状
奈良県内では、8月までに74件の特殊詐欺被害が発生し、被害額は約2億9000万円にのぼり、大和郡山市内でも既に8件の被害が発生しています。
特殊詐欺被害に遭わないための対策として「最新の手口を知っておくこと」「電話機に対策をすること」が効果的なので、「キャッシュカードすり替え型」の手口をテーマとした寸劇を披露し、特殊詐欺被害防止を呼びかけました。
「キャッシュカードすり替え型」の手口について
「キャッシュカードすり替え型」の手口とは、犯人(通称 架け子)が警察官等を名乗って「キャッシュカードが悪用されています。口座凍結の手続きをするのでキャッシュカードと暗証番号を書いたメモを準備してください。自宅まで警察官が取りに行きます」等とだましの電話をかけてきます。
そして、別の犯人(通称 受け子)が自宅まで行き、封筒にキャッシュカードと暗証番号を書いたメモを入れさせ「封印するので、印鑑を持って来てください」等と言い、被害者が印鑑を取りに行っている隙に、受け子が偽物のカードを入れた別の封筒とすり替えます。その後、すり替えたキャッシュカードを使い、犯人がATMでお金を引き出すという手口です。
「還付金詐欺」の手口について
奈良県内では「還付金詐欺」と呼ばれる手口が8月末までに32件も発生しているので、寸劇の中で説明しました。
「還付金詐欺」とは、犯人が市役所職員等を名乗り「介護保険の払い戻しがあります」「ATMで手続を行ってください」等と言ってATMへ誘導し、手続のためと操作を偽ってお金を振り込ませる手口です。
現在、YouTubeの奈良県警察公式チャンネルで市役所職員等を名乗るアポ電(不審電話)の音声を公開しています。
本年、5月に県内の高齢女性宅にかかってきた、犯人の実際の音声です。
興味のある方は、こちらからご覧ください。(別ウインドウで開く)(視聴は無料ですが、通信料がかかりますのでご注意ください)
迷惑電話防犯機能付きの防犯電話について
だましの電話が架かってくるのは固定電話が大半で、犯人の話術は巧みなので、犯人からの電話を取らないことが一番の対策です。
防犯機能付き電話(以下「防犯電話」といいます)は、犯人が非通知で電話を架けると電話が繋がらない機能や、電話機に登録していない電話番号から電話があれば「この通話は録音されています」というメッセージを伝えた上で録音する自動通話録音機能などがあり、特殊詐欺対策として非常に効果的です。
寸劇では、実際に防犯電話を使用し、その機能を紹介しました。
寸劇の反響
寸劇を見た方は「奈良県内でこんなに多くの被害が発生しているなんて知りませんでした。」「施設の職員さんも学生さんと一緒に寸劇をしていたので面白かったです」等という感想をいただきました。
特殊詐欺被害防止啓発品の配布
寸劇を披露した後に、施設の利用者に特殊詐欺被害防止の啓発グッズを配布しました。
啓発グッズには、郡山西小学校の児童が特殊詐欺被害防止を呼び掛けるメッセージカードが同封されており、受け取った方は「1つ1つ丁寧に手書きでメッセージを書いてくれてうれしいです」「詐欺の被害に遭わないよう気を付けます」と喜んでくれました。
この寸劇を通じて、特殊詐欺被害が1件でも減ることを期待しています。
あっぷりけ戦隊は、一緒に防犯活動をしてくれる学生の方を随時募集していますので、ご興味のある方は、申込みフォームからご連絡ください。
お問い合わせ
奈良県警察本部生活安全部生活安全企画課犯罪抑止対策室