ボランティアインタビュー(生駒警察署少年補導員協会女性部)
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子供達の笑顔と未来を守るために

生駒警察署少年補導員協会は、少年の健全育成を目指し、生駒警察署管内で、街頭補導活動や啓発活動、子供の見守り活動などに取り組んでいます。
今回は、会長の有山さん、副会長の藤堂さん、女性部部長の桐山さんに、活動の内容ややりがいについて伺いました。
協会の活動について教えてください。
有山さん:生駒警察署少年補導員協会には女性部と青年部があり、全体での啓発イベントへの参加をするほか、青年部では中学校卒業式等での見守り活動、女性部では幼稚園等での被害防止啓発活動などを行っています。
今年の活動としては、6月9日の「ロックの日」に自宅や自転車の施錠を促したり、他にも、生駒市内を北地区、中地区、南地区と分けてそれぞれ啓発活動をしています。
有山さん:毎月第3金曜日には「少年サポート強化デー」として、小学生の下校時の見守りなどを地域ごとに行っています。
これらの活動の中でも、年間を通じて特に活発に行ってくれているのは、女性部の紙芝居ですね。
女性部について教えてください。
桐山さん:現在のメンバーは10人で、10年、20年続けているベテランもいますし、今年も1人新しく入ってくれた人もいます。
藤堂さん:女性部のことを「遊ぶ」という漢字の「ゆう」と、「ゆぅっくり」の「ゆう」で、「ゆうゆう」と呼んでいるんですよ。
幼稚園や保育園等に紙芝居をしに行くときも、このTシャツを着ています。
紙芝居とは?
藤堂さん:刑法犯認知件数が過去最多となった平成14年に、子供たちを犯罪から守るために紙芝居を始めました。
最初の頃は、段ボールに模造紙を貼ったものでした。
生駒市内の幼稚園、保育園、こども園で子供達に、犯罪に巻き込まれないように注意喚起する紙芝居をしていて、昨年は22回、今年も21回行う予定です。
市役所を通して、生駒市内のほぼ全ての園に毎年お呼びいただいているんです。
紙芝居を見た後は、子供達に「いかのおすし一人前」について説明します。
知らない人について『いか』ない
知らない人の車に『の』らない
こわい時は「助けて!」と『お』おきな声を出す
その場から『す』ぐ逃げる
近くの大人に『し』らせる
『一人』で遊ばない
出かける『前』に お家の人に「誰と」「どこへ行くのか」を言う
紙芝居の内容がそれに沿っているので、子供達も素直に聞いてくれ、一緒にダンスも踊ってくれます。
苦労されたことはありますか?
そこで、事前にセリフを録音しておいて、紙芝居をするときに流すようにしてみたのです。
声だけでなく、効果音も一緒に録音したので、紙芝居でも臨場感たっぷりで、今もその方法を続けています。

紙芝居の中でキャラクターが、知らない人について行くと、子供達は
あそこに行ったよ
と声を出して教えてくれます。
デジタルネイティブな子供達だからか、紙芝居は逆に新鮮に感じるのかもしれません。
平成14年から、23年間も続けられる原動力はなんですか?
藤堂さん:やはり子供の笑顔ですね。
また来てねと言ってくれたり、タッチしてくれたり、我々の方が元気をもらえます。
桐山さん:買い物先で見知った子が「一人になったらあかんねんで」と言っているのを見かけたときは、紙芝居を通じて学んだことが浸透しているのかな、とうれしくなりました。
そんな子供達が犯罪に巻き込まれないように、と頑張る力になりますね。
これからの活動について
藤堂さん:4つ目の紙芝居を作りたいなと思っているのですが、新しく会員になってくださる方がいれば、新しい視点ももらえると思うんです。
桐山さん:どこのボランティアも同じだと思うのですが、なかなか新しく会員になる人が少ないのが、現実です。
こんな活動をしていると知ってもらい、興味を持ってもらうことが大事だと思うので、ほんの少しでも、一人でも多くの人に関わってもらえたらうれしいです。
有山さん:活動を知ってくれている子供達が大きくなって、ボランティアになってくれる、なんてことがあれば理想ですけどね。
我々が活動を続け、子供達が「ただいま」と笑顔で帰ってくる「当たり前」の日常が、当たり前であり続けることが何よりもやりがいになります。
子供達の笑顔や「ただいま」の声は、「当たり前」の日常を支えてくださる生駒警察署少年補導員協会の皆さんの活動が育んだ素直な信頼の表れではないでしょうか。
生駒市を、そして奈良県を支える縁の下の力持ちとして、今後もよろしくお願いします!
取材にご協力いただき、ありがとうございました!
これからも、奈良県内で活動していただいているたくさんの警察ボランティアの方々をご紹介していきたいと思います!
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奈良県警察本部警務部広報相談課情報発信係
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