先輩が寸劇で注意喚起。「闇バイト」は危険!(二階堂高等学校演劇部)
- ID:7592
関係ない、知らなくて良いでは済まないと伝えたい
天理警察署管内の二階堂高校で、1年生を対象とした非行防止講習を開催するにあたり、同校の演劇部にご協力いただき、警察官と一緒に寸劇を披露しました。
内容は、受講者と同じ高校1年生が、軽い気持ちから闇バイトに応募してしまう、というもの。
身近に起こるかもしれない危険性を劇で伝えていただいた演劇部の部長佐々木さん、2年生の山下さんにお話を伺いました。
ストーリー
割のいいアルバイトを探していた高校1年生のサギノ君。
スマホで見つけた「書類を運ぶだけで8万円」に応募し、学生証の画像を送ると、早速「警察のふりをしてキャッシュカードを取りに行け」と電話で指示されました。

個人情報を知られている弱みを握られていることからサギノ君は断りきれず、電話で指示されたとおり、被害者からキャッシュカードをだまし取ります。
自分のしたことにおびえているサギノ君は、ついに警察官に声を掛けられ捕まってしまいます…。
今回の寸劇はどういった経緯から?
佐々木さん:二階堂高校演劇部は、3年の私と2年生6人の7人で活動しています。今回の寸劇は、演劇部員が6月9日に「ロックの日」にちなんだ啓発活動に参加したときに、天理署の方と演劇部で「何か一緒にできないか」と話したことがきっかけでした。
「ロックの日」の活動についてはこちら
天理署の方からいただいたあらすじを基に、私達でセリフをアレンジしてアイデアを出し、脚本が完成しました。
警察官と一緒に劇をするのはどうでしたか?
山下さん:今回、警察の方と一緒に劇をするので、「警察官が近くにいる」と思うと、なんだかドキドキしちゃいました。
もし自分が「闇バイト」に応募して、悪いことをしてしまったらきっと、もっとドキドキしてしまうと思いますね。
佐々木さん:警察の方は口調が「ガチな人」って感じで、良かったです!
私は、詐欺について「分かっていない」という気持ちで演じました。
実際に自分がだまされる立場になったとしても、キャッシュカードを渡すことはなかなかないかなと思いますが、警察官を装って訪ねてこられるとだまされちゃうかもしれませんね。
劇を通してどんなことを伝えたいと思って演じましたか?
佐々木さん:「闇バイト」はテレビやネットの中の遠い話のように思うかもしれないけれど、身近にもひそんでいるということを感じてもらえたらと思います。
山下さん:注意散漫なときにひっかかったりする人がいるかもしれないので、気を付けてほしいです。
もし友達が闇バイトに応募して困っていたら、「自分のためにも、周りの人のためにも止めなよ」と言います。
力強い山下さんの言葉に、佐々木さんも隣でうなずいていました。
先輩2人の演技を見た1年生にも「闇バイトは危険」ということがきっと伝わったと思います。
他人事ではなく「自分ごと」として考えてほしい
劇中では、「闇バイト」に応募して仕方なくキャッシュカードを取りに来たサギノ君が、警察官であることを装うために、警察手帳のようなものを見せていました。
もし劇のように警察官を名乗る人物が訪ねてきて、「怪しいな」と思ったときには、訪ねてきた相手にどこの警察署から来たのか、と所属を聞いて、その所属先に電話して「〇〇という人が訪ねてきているが、勤務しているか」を尋ねてください。ニセモノの警察官なら在籍していないので、警察官を名乗る怪しい人物が訪ねてきているとそのまま相談してほしいと思います。
※注:写真の男性は本物の天理署員です!
天理署生活安全課長コメント
全国で学生が闇バイトに加担して、検挙されるという事件が発生していることから、学生の心に響くような教室を行いたいと思い、学生参加型・体験型の教室を企画しました。
重たいテーマですが、楽しんで見てもらいつつ、闇バイトの危険性をリアルに感じてもらえるような寸劇が完成したと思います。
山下さん、佐々木さん、二階堂高校の皆さん、
取材にご協力いただき、ありがとうございました!
お問い合わせ
奈良県警察本部警務部広報相談課情報発信係
ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます
