インタビュー☆コレクション「警察犬と共に」(奈良県警察嘱託警察犬指導者)
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警察犬とは、犯罪捜査や行方不明者捜索などの警察活動に適するように飼育訓練された犬で、奈良県警察では、嘱託警察犬制度を採用しています。奈良県警察の嘱託警察犬になるには県警が実施する審査に合格する必要があります。
(嘱託警察犬について詳しくはこちら(別ウインドウで開く))
今回は、奈良県警察嘱託警察犬指導者である松川浩之さんにインタビューを行いました!
警察犬を育成するうえで心掛けていることは何ですか?
犬の意欲を削がないことが大切だと思っています。犬にあまり「探せ」とは言わないんですよね。
指示を強要するのではなく、犬が「自ら探したい」という意欲を引き出すように訓練しています。具体的に人がこうしなさい、ああしなさいというより、犬それぞれが自分のペースで探していく形になるので、走り回るときは一緒に走り回るし、それについていかないといけないという点が大変です。追いかけることが好きな犬でも、目的となるものが見えていなければ捜索は成功しません。ですから、犬の本能を尊重しつつ、的確に対象へ導くことを心掛けています。
今、力を入れていることは何ですか?

マントレーリングドッグの育成に努めています。
マントレーリングドッグとは、認知症などで行方不明となった方の捜索に有効な作業犬のことです。
足跡だけでなく人間の浮遊臭や皮脂から剥がれ落ちた細胞(ラフト)といった様々な痕跡を手がかりに捜索するので、雨等で臭気が流れても、自分で動き回って新しい臭いを探すことができるんです。

マントレーリングドッグによる捜索は、犬の反応を見ながら進んでいきます。犬が迷っているときは、トレーナーが別ルートを示して、犬が再び反応したらその方向に進む…というように、犬と対話しながら捜索を進めます。それで行方不明者の発見に至った時は、犬と協力し合えた感覚があり、とても達成感がありました。
印象に残っている現場はありますか?
行方不明者の方が山の上の方へ登っていったという情報に基づいて捜索を開始したところ、犬は山とは逆の橋の下の方へと勢いよく走り出したのです。行方不明者の方が山の奥へと登っていったものと思い込んでいた私は犬を引き戻し、山の上を探すことにしました。しかし、いくら山の上を探しても発見することはできませんでした。結局行方不明者の方は橋の下で発見され、あの時、犬の意思を尊重してあげていれば、もっと早く行方不明者の方を発見できたのに…と、犬との捜索での考え方が変わるきっかけになりました。
警察犬指導者を目指す方へのメッセージ
私は高校生の時に漠然と「犬と一緒に仕事がしたい」という気持ちがあったので、ドッグトレーナーのコースがある専門学校に進学しました。
警察犬などの作業犬を育てるという仕事は、ほぼボランティアに近いような活動なので、一般家庭のワンちゃんのしつけを仕事として請け負いながら、その傍らで作業犬を育てるのが一般的です。嘱託警察犬は一般の家庭の飼い犬でも審査に挑戦することができます。犬種や素質はもちろんですが、ご興味のある方は私たちのような訓練士に相談してみてください。
犬のトレーニングには体力が要りますが、犬と仕事をする楽しさや充実感が大きな魅力です。犬の訓練に興味のある方は、嘱託警察犬の育成に挑戦してほしいです。
警察犬指導者は、社会的に認められている立場で、しっかり社会貢献ができる点が魅力です。人命救助にも繋がりますので、嘱託警察犬の指導員を目指す方が増えていけば良いと願っています。
お問い合わせ
奈良県警察本部警務部 広報相談課 情報発信係
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