サイバー犯罪とは
- ID:3628
サイバー犯罪の類型
サイバー犯罪とは、「コンピュータ技術及び電気通信技術を悪用した犯罪」と定義されており、警察では、次の3つの類型に分類されています。
不正アクセス行為の禁止等に関する法律違反
例示としては、
- 電気通信回線を通じて、他人の識別符号(ID、パスワード等)や特殊な情報等を入力することにより、他人のコンピュータに侵入する
- 業務その他正当な理由がないのに、他人の識別符号(ID、パスワード等)を第三者に提供する
行為などです。
コンピュータ・電磁的記録対象犯罪、不正指令電磁的記録に関する罪
例示としては、
- 他人のインターネットサービスに不正にログインした後、パスワードを変更する
- 金融機関などのオンライン端末を不正に操作し、無断で他人の口座から自分の口座に送金する
- 有料衛星放送が不正に視聴できる改造B-CASカードを購入し、自宅のテレビに差し込み、有料衛星放送を無料で視聴する
- サーバコンピュータに保存されているウェブページのデータを無断で書き換える
- 不正なコンピュータプログラムを電子掲示板で配信する
行為などです。
ネットワーク利用犯罪
例示としては、
- ウェブサイト上でわいせつ図画を公然陳列する
- 電子掲示板に販売広告を掲示し、覚せい剤等の違法な物品を販売する
- インターネットオークションで、自分が持っていない品物を出品し、落札者から代金をだまし取る
行為などです。
サイバー犯罪の特徴
匿名性が高い
インターネット上では、多くの場合、IDやニックネームであるハンドル名が利用されており、その相手方を確認する手段がほとんどありません。このため、他人になりすまして身元を隠蔽することが極めて容易です。
痕跡が残りにくい
インターネット上の通信の痕跡は、通信履歴としてサーバなどに記録保存されているが、捜査開始時に既に消去されていることや、そもそも通信履歴が保存されていないこともあります。また、場合によっては、その記録が改ざん、消去されている場合もあり、このような場合は犯人の特定が困難になります。
距離的・時間的な制約がない
インターネットは、国境を越えた情報の伝達手段であり、距離や時間の制約を受けることがあまりありません。このため、サイバー犯罪は、インターネットが利用可能であれは、犯行の場所を選ばず、いつでも行うことができます。