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奈良県警察本部

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あしあと

    密着!音楽隊 ー甲子園編ー

    • ID:7053

    警察音楽隊をご存知ですか?

     警察音楽隊は、各都道府県警察で働く警察官や警察職員が演奏を行う部隊で、奈良県には奈良県警察音楽隊があります。

     昭和25年、「音楽を通じた心のふれあい」をモットーに発足し、令和7年3月現在、演奏者23名、カラーガード隊6名、合計29名で活動しています。

     交通安全や犯罪被害防止などの警察関連行事や、公的行事など県民の方々と警察を結ぶ「音の架け橋」となるべく演奏活動を行っています。

    第97回選抜高等学校野球大会開会式

     毎年、開会式では、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山の近畿2府4県の各警察音楽隊が一堂に会し、開会式における球児たちの入場行進時に、入場行進曲を演奏して先導しています。

     年に1度の大舞台に向け、訓練を重ねてきました。

    なぽくんなぴちゃんと甲子園
    入場
    サックス行進
    トロンボーンの行進

     今年の入場行進曲はomoinotakeの「幾億光年」。

     白い衣装をまとった音楽隊が球場を行進するさまに、緊張と興奮が高まります。


    響け、甲子園に

    音合わせは前日のリハーサルだけ

     前日の開会式全体リハーサルで、各府県の音楽隊が集まり、リハーサルを行いました。

     当日とは違い、紺色の制服です。

    リハーサル時の入場前
    にこやかな隊員

    いざ本番

     開会式本番、まだ日も明けぬ時間帯に、音楽隊はバスに乗り込み甲子園に向かいます。


    夜明け前に荷物を積み込む様子
    暗闇の中楽器をトラックへ乗せる様子
    バス到着
    バスから楽器を下す隊員

     日も昇り、バスで甲子園を訪れた選手達が次々降車する中、各府県の音楽隊バスも到着しました。

    入場口に向かう音楽隊

     
     
     駐車スペースで、最終の音合わせを行い、音楽隊は入場行進出発位置に向かいます。
     隊列を組み、入場門に向かう音楽隊の様子を、入場前の観客も見つめます。

    選手の行進時演奏

     
     
     音楽隊の演奏に合わせ、選手たちがぞくぞくと入場します。
     近畿管区内の警察音楽隊が勢ぞろいするのは、近年ではこの大会だけで、隊員達は自然と力がこもります。

    最後の大舞台

     興奮が場内を包む中、指揮棒を握り、静かにその時を待つ音楽隊員がいました。

    整列している様子

     一際強い思いをこめて大舞台に臨む、松谷楽長の姿です。

     彼はこの3月末をもって奈良県警察を退職、音楽隊も除隊することになっています。

    思いの丈をこめて

     1月10日、入場行進曲はomoinotakeの「幾億光年」に決定し、2月4日に楽譜を受け取り、他の公演の合間を縫って、音楽隊員は訓練に励みました。

     警察業務のかたわら、約1か月で仕上げることは並大抵のことではなかったでしょう。

    練習風景
    楽長の練習風景

     奈良県警察音楽隊を率い、最後の大舞台に臨む松谷楽長にお話をうかがいました。

    これまでの経歴は

    警察官を拝命した当時の楽長

     
     中学生の時からユーフォニアムを演奏しており、高校入学後は、橿原市吹奏楽団に入団しました。その後、社会人になり初めは楽器店に勤めていて、奈良県警に楽器をおさめていたこともありました。
     昭和63年10月に奈良県巡査を拝命したときには、楽器を演奏できることがすでに音楽隊員に知られていたこともあり、平成2年には音楽隊勤務を命ぜられました。
     平成31年からは5代目の楽長を務め、約35年間奈良県警察音楽隊で勤務しました。

    印象に残っていることはなんですか?

    ミュージカルナイターの様子


     各都道府県警察音楽隊の全国大会や、兵庫県の西宮球場でのミュージカルナイター、大阪御堂筋のパレードなどがありました。
     これらの行事は、すべてなくなってしまいましたが、大勢が集う演奏は印象に残っています。

    ジャンボリミッキー

     我々は聴衆に合わせた曲を選んで演奏するのですが、若い音楽隊員が
    「子どもたちが一緒に踊って楽しんでくれるように」
    と自ら企画し、ジャンボリミッキーを楽曲に加えて演奏した時には、とても盛り上がりました。
     カラーガード隊が見に来てくれている子ども達を誘い、会場全体が楽しい雰囲気に包まれていましたね。

    楽長にとって音楽隊とは

     警察音楽隊として演奏をするということは、
    「奈良県警察の看板を背負っている」、
    「間違えずに演奏することが当たり前」
    というプレッシャーが常にありました。
     プライベートでは、楽団でも演奏していますが、警察音楽隊での演奏とは比べものにならないですね。
     そちらは「皆で楽しく」、という演奏ですが、音楽隊は見ていただく方のために、厳しい練習もプレッシャーもあります。
     しかし、県民の皆さんから警察へのご理解とご協力を得られるように、と自分に課しているものでもあるので、辛いものではありません。
     定期的に行っているランチタイムコンサートにも毎回演奏を聴きに来てくださる方もおられますので、うれしいです。
     音楽隊は、県民の皆さんと警察との音の架け橋になれるような存在でありたいと思いますし、今後もそうあってほしいです。

    隊員達へメッセージをお願いします

     隊員達は、演奏や演技について、自分の思うところを声に出しています。

     訓練を真剣に取り組んでいるからこそです。

     今後も演奏を通して、警察音楽隊と奈良県警察を県民の皆さんに知っていただき、信頼していただける架け橋になっていってくれたらと思います。


    第97回選抜高等学校野球大会開会式終幕

    指揮をする楽長
    他府県音楽隊隊長の集合写真

     選手達が退場する最後の演奏は松谷楽長が指揮をしました。

     本来、奈良県警察音楽隊が指揮をする順番ではありませんでしたが、他府県の楽長達から松谷楽長へのはなむけでした。

     選手の青春を支える一助として、100人を超える音楽隊の演奏は、選手の退場まで滞りなく行われました。

     選手や、大会歌を合唱・合奏した高校生達に続き、最後に音楽隊が退場する際には、観客席から拍手が起こり、その演奏を称えていました。

    音楽隊の活動

     奈良県警察音楽隊の活動予定は、HPインスタグラムFacebookの県警公式アカウントで掲載、配信していきますので、興味のある方はぜひ一度、演奏にお越しください。

     また、発足から75周年を記念して、7月5日(土曜日)にDMG MORI やまと郡山城ホール大ホールで「奈良県警察音楽隊 県民ふれあいコンサート」を開催します。

     事前申込制となっていますので、ぜひご応募ください。

     これからも音の架け橋として、県民の皆様の笑顔を守る活動を行っていきます。

     今後とも、ご理解、ご協力をよろしくお願いします。

    お問い合わせ

    奈良県警察本部警務部広報相談課情報発信係


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