防犯ボランティアインタビュー(地域安全推進委員西の京支部)
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地域を結ぶ▷▷▷地域安全推進委員西の京支部
地域安全推進委員西の京支部は、奈良市立六条小学校の校区を中心に、地域の自治連合会や青色防犯パトロール隊、学童安全委員会など様々な団体と連携して、子供の見守り活動や防犯活動、交通安全活動など、幅広い活動に取り組んでいます。
今回は、支部長の飯田元親(いいだもとちか)さんに、活動の原動力や継続の秘訣などをお聞きしました!

メンバーについて教えてください

私たち地域安全推進委員西の京支部は現在23名で、通称「地推 西の京支部」として活動しています。
メンバーの中には仕事をしている現役世代もいますし、自治連合会や民生児童委員など他の団体と掛け持ちしている人も多いです。
みんな「この地域をなんとかしたい」という気持ちで集まっているので、他の団体と兼任していてもすごくまとまってくれています。
もちろん、それぞれの団体での役割もあるわけですから、無理が出ると続かないので、どの団体の役割を優先するのか先に申告してもらっています。
いろいろなメンバーがいるおかげで、それぞれの団体がどんな活動をしているのか、どんな考え方をしているのか知ることができて、私たちの活動も年々進化しているのかなと思います。

どんな活動をされていますか?
子供の見守り活動や交通安全活動、特殊詐欺被害防止の啓発活動など、防犯だけではなく地域の「安全」のためになることを考えながら活動しています。
特に、私たちの地域は、道幅が狭い所や視界の悪い道路が多いので、車がスピードを出しすぎないよういろいろな工夫をしています。
子供の見守り活動で通学路に立つ時は、車を運転する人に安全運転を意識してもらえるよう、手作りの看板を持って活動したり、通行量の多い所には「かかし」を設置して注意を呼びかけています。

活動の様子を取材させていただきました!

子供の見守り活動
本年4月、実際に活動されている様子を取材させていただきました。

【開始前にミーティング】
この日は新年度の始業式で、青色防犯パトロール隊や学童安全委員会と合同で活動します
「本日も安全第一で頑張りましょう!」

【子供達の登校前に】
手作りの交通安全看板を手に 手分けして通学路へ
久しぶりに子供達に会えるのが楽しみです

【青色防犯パトロール隊】
青色のライトを点滅させ 広範囲にパトロール
校区内をゆっくり巡回して 子供たちを見守ります

「おはよう」「おはようございまーす!」 通学路に明るい声が響きます

「気をつけて」「いってきまーす!」 子供達の元気な姿がうれしいですね

【本日も無事終了】
何事もなく活動を終えられることが一番ですね
【自分たちのまちは自分たちで守る】
当たり前の日常を支える頼もしい背中に頭が下がります

地域を見守る「かかし」たち
地区内の交差点やカーブなど、様々な場所にオリジナルの「かかし」が設置されています。
交通安全にも力を入れているこの地域の要所で、車の運転者に注意を呼びかけています。


【反射材がピカリ☆】
「かかし」たちは反射材のタスキを装着。
夜道に車のライトに照らされて浮かび上がる姿は、かかしの存在を知っている人でもドキッとするそうです。
地域有志で製作される「かかし」たち。
かかしの材料はペットボトルや古着等で、地域の方から善意で提供を受けています。
かかしの管理は設置する場所の自治会で、古くなったり壊れたりすると地推西の京支部に連絡が入ります。
同支部は、かかしを設置することが有効だと思う場所の地権者に理解と協力を得て、自治会へつなぐ架け橋となっています。

ATM啓発活動
2か月に1回の年金支給日には、銀行や郵便局、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのATM周辺で特殊詐欺被害防止の啓発活動をされています。
ATMを利用する人達が詐欺の被害に遭わないよう、手作りの看板を特殊詐欺被害防止版に持ち替え、手分けして出発します。



【若い人も気を付けて!】
最近の特殊詐欺被害は現役世代も多いので「地域から被害者を出さない」という思いでみなさんに声をかけます


定例会にて
活動後に集会所で行われた定例会では、反省や今後の活動について活発な意見交換がされていました。
「雨天など急な活動予定変更に備えて、LINEグループを作ろう」
「校区内の犯罪発生情報など、住民が身近に感じられる内容でチラシを作ったらどうだろう」
など前向きな意見が出てきます。
みなさんの原動力はどこから来るのでしょうか?



活動の原動力は何ですか?

とにかくみんなが好きなんです。
この地域が好きで、一緒に活動しているメンバーが好きなんです。
防犯は地道な活動です。
どんなに活動しても、それが犯罪の被害防止や交通事故防止にどれだけ貢献したのか、結果は目に見えません。
でも、とにかくちょっとずつでもやることです。
細かいことでも大事に、少しずつでもやってみる。
やってきたから、10年前に比べて良くなっていると思うのです。
私たちの活動を知っている人は少ないかもしれません。
防犯のチラシを配っても、「前にも見たな」と思われるかもしれません。
それでも地道に回数や工夫を重ねることで、実るものもあると思います。
「知っている」ことと「身につく」ことは違います。
「家に鍵をかける」「詐欺の電話に出ない」など、防犯につながる行動が自然に身につくように、自分の身を自分で守る大切さを住民のみなさんに感じてもらいたい。
普段の何気ない井戸端会議で防犯の話をしてくれるようになってほしいと思うのです。
そのために、私たちはちょっとずつでも活動を続けていきたいと思います。

今後の目標などはありますか?
昨年から県警アプリ「ナポリス」でチームを組んでパトロールしているので、ランキングをもっと上げたいと思っています!
防犯活動の成果は目には見えませんが、ナポリスのランキングは毎日更新されて、活動が「見える」ので励みになりますね。
スマートフォンの操作が慣れないメンバーも、みんなで協力して頑張りたいと思います。



地域安全推進委員西の京支部のみなさんは、今回取材させていただいた以外にも、チラシの配布やイベントでの啓発活動など、様々な活動に取り組んでおられます。メンバーそれぞれが主体的に活動されていて、それが上手く結びつく場所が『地推 西の京支部』だと感じました。
取材にご協力いただき、ありがとうございました!
これからも、奈良県内で活動していただいているたくさんの防犯ボランティアの方々をご紹介していきたいと思います!
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奈良県警察本部警務部広報相談課情報発信係
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