ボランティアインタビュー(大和郡山市防犯協議会地域安全推進委員女性部)
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安全・安心なまちをつくるために
県内各警察署では、防犯活動を目的として設置された「地区防犯協議会」ごとに、地区防犯協議会会長と警察署長が協議の上、地域の実情に精通し、地域安全活動に熱意のある住民の方々を「地域安全推進委員」に委嘱して、広報啓発活動などの地域安全活動に取り組んでいただいています。
地域安全推進委員は性別を問わず多くの方が活躍されていますが、その中でも、大和郡山市防犯協議会は奈良県内で唯一「女性部」を立ち上げて活動されておられます。
今回は、大和郡山市防犯協議会地域安全推進委員女性部部長の野村さんに、活動の内容ややりがいについて伺いました。
大和郡山市防犯協議会 地域安全推進委員の活動について教えてください。
大和郡山市防犯協議会は昭和33年に発足し、初めは自治会の役員になった人が必然的に委嘱されていましたが、今では自主的に希望者が立候補して青色防犯パトロールやATM警戒、見守り活動等を実施しています。
その中で、女性が活躍する場が増えてきたこと、女性ならではの視点や特性を活動に反映させるために平成21年度に女性部が設置されました。
女性部について教えてください。
私は女性部創設時から所属していますが、最初は6名で始まった女性部も、現在は16名と人数も増え、仲良く活動を続けています。
毎年6月9日のロックの日に大型店舗で啓発活動をしたり、大和郡山市内で開催される「女のまつり」で啓発物品を配布したりしています。
毎年、女性部で『女のまつり』での啓発物品を手作りしており、今回はポケットティッシュカバーを300個製作して配りました。
このポケットティッシュカバーは、古い着物をほどいて作ったんですよ。
近所の方にも声をかけて着物を提供していただいて、大島紬で作ったものもありますね。
過去には、啓発物品として携帯電話を入れるポシェットを作って配布したところ、非常に好評でした。
もしカバンに携帯電話を入れた状態でひったくりに遭ってしまったら、すぐに連絡できなくなるのでポシェットを作ってカバンと別に携帯電話を持ってもらえたら…と思って作ったんですよ。
高校生との協同製作
令和5年に郡山警察署生活安全課の方から、「女のまつり」で配布するものとは別で大和郡山市内にある奈良学園高校の生徒さんと一緒に啓発物品が作れないかと相談を受けました。
今の若い方はあまり裁縫をしないのではないかと戸惑いもありましたが、若い力を借りて地域の防犯活動に取り組めることはとても意義深いことだと感じました。
ぜひ協力したいとお返事をし、今回のポケットティッシュカバーが3回目の協同製作となります。
「簡単に作れるものを」と考え、生徒さんにもポケットティッシュカバーを作っていただくことにしました。
学生さんには着物地ではなく、若々しい感じの生地を使っていただきました。
最初は「こんなんできひんわぁ。」と言っていた生徒さんもいましたが、作り方や糸の長さの見本を示したりして、今回は1年生193名が授業時間内に仕上げてくれました。
孫と同じ年頃の生徒さんに教えるのは緊張しましたが、完成したときに皆さんがとても喜んでくださって、私もうれしかったです。
製作だけでなく、毎年、生徒会の方数名と一緒に啓発活動で配布しているんです。
今回、1年生との共同製作のために学校へ行ったとき、廊下で前年の啓発活動に参加した生徒さんと再会できました。
生徒さんが私のことを覚えていてくれて、うれしかったですね。

一針一針思いを込めて製作されたポケットティッシュカバーは、啓発活動を通じて受け取った方に、その思いも感じ取っていただけるんじゃないかと思います。
思いを込めたポケットティッシュカバー
12月22日(月曜日)、大和郡山市内の店舗で、奈良学園高校の生徒会の皆さんと「特殊詐欺や空き巣に気を付けて」と声を掛けながらポケットティッシュカバーを配りました。
ティッシュだけでは受け取ってくれない人もいますが、カバーを付けることで興味を持ってくれる方もいます。
高校生の皆さんにも自分が作ったものを届けることで「渡す側もうれしい」と思える、そんな経験を通じて、若いうちから防犯活動の大切さを理解していただき、将来につなげていってくれれば、と思います。
これまでの功績をたたえ、藍綬褒章を受章
今回インタビューさせていただいた野村さんは、地域安全推進委員女性部長としてだけでなく、郡山警察署交通安全協会員や奈良県警察少年補導員、少年指導委員など長きにわたり防犯や交通安全、青少年の健全育成等に尽力されており、その功績から、令和7年秋の褒章で「藍綬褒章」を受章されました。
受章されてどんなお気持ちですか?
孫からは「ばあちゃん尊敬するわ。」と言われ、奈良県出身の高市総理大臣からもお祝いのお言葉をいただいき、女性部のメンバーにも花束をいただきました。
しかし、このような栄誉は、私だけの力でいただくことは決してできませんでした。
皆さんの協力があってこそで、本当に恐縮です。
野村さんにとってのボランティア活動とは
社会に関わって活動できることは、私にとって「元気の源」です。
これは女性部全員が感じていることだと思います。
いくつになっても社会とつながれることは楽しいです。
ただ、ボランティア活動をするときは無理をしないことが大切だと思っています。
女性部はメンバー全員の仲が良いですが、毎回必ず全員が活動に参加できるわけではありません。
強制になるとボランティアじゃなくなるので、不参加の人には「いいよ、また次お願いね。」と声をかける。
無理に参加しても続きませんからね。
積極的に活動される秘訣は?
動くことが好きなんですよ。
警察署でもらった啓発チラシを地域の方に配ったり、地域で取り組んでいる「チャレンジ絆」ののぼり旗が少し古くなってきたら地域全体で新しくしたり。
じっとしていられない性格なんです。
安全な地域社会を目指していく上で必要なことはなんでしょうか
昔はPTAやお祭りなど、地域のつながりもありましたが、今では希薄になってきていると感じることがあります。
そんな中で、奈良学園高校の生徒さんや若い方の力をお借りしてと一緒に活動できたことは、とても意義深く感じられました。
皆さんそれぞれ忙しいので、ボランティアに参加してくださる方は限られるかもしれませんが、安全安心は他人任せではなく、個人個人が防犯意識を持つことで築かれていくと思います。
それぞれが防犯意識を持ち、安全安心な地域社会につながればと思っています。
今後の活動について
警察署の方に活動についていろいろ相談もでき、連携することで気持ちも若返るんですよ。
今後も無理のないよう、今の活動を減らさず一歩一歩、安全で安心な地域作りのために、女性部メンバーと共に取り組んでいきたいです。
誰も事件や事故で悲しむことがないように、熱意をもって長年尽力いただいている野村さん。
気さくな人柄で、何にでも積極的に活動されており、そのエネルギーが周囲の方にも伝わり大きな活動になっていくのだとお話を伺って感じました。
大和郡山市を、そして奈良県を安全、安心なまちにするために、今後もよろしくお願いします!
取材にご協力いただき、ありがとうございました!
これからも、奈良県内で活動していただいているたくさんの警察ボランティアの方々をご紹介していきたいと思います!
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奈良県警察本部警務部広報相談課情報発信係
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